「実質ゼロ円」は、やめるべきだ

  • 2013.12.16 Monday
  • 20:59
朝日新聞デジタルから二つ。
一つ目:

iPhone「0円」苦情の山 au、オプションめぐり
2013年12月2日16時48分

 【藤森かもめ】KDDIが全国で展開するauの販売店がスマートフォン「iPhone」を販売する際に、「実質0円」と銘打ちながら、有料オプションへの加入を条件にするケースが後を絶たない。加入実績がKDDIから販売店への支援金の額を左右するため、中には客が加入を断ると本体の販売を拒む店もある。苦情が後を絶たず、同社は1日、問題視されていた複数のオプションを支援金の評価対象から外す異例の対応をとった。

■「必ず入ってもらう」

 11月中旬、記者が大阪市、名古屋市、東京都内のau販売店計8店を回った。米・アップルのiPhoneの新機種5sや5c(容量16ギガバイト)を購入する場合、他社からの乗り換えで2年以上使う条件で、すべての店が本体を「実質0円」と宣伝していた。
 「オプションサービスには必ず入ってもらいます」。大阪市中央区の家電量販店で記者が5cの購入希望を伝えると、店員の男性はそう話した。示されたのは、ゲームや音楽などのコンテンツが使い放題になるauスマートパス(月額390円)や、ドラマや映画が見放題のビデオパス(月額590円)など5種類のオプション。うち4種類は当初30日間は無料だが、翌月から毎月計1885円の利用料がかかり、2年間では4万円を超える負担になる。
 手渡されたチラシには、「上記条件での販売は当社指定のオプションサービスにご加入頂く必要があります」とあり、記者が「オプションなら断れるはずだ」と話すと、店員は「手数料3150円を頂くかもしれない」と言って奥に入った。戻ると「加入しなければ、本体代金として3万1千円を支払ってもらう。オプションは無料期間中に解約すればいい」と譲らなかった。
 加入後の解約について尋ねると、店員は「24時間はできない。スマートパスとビデオパスは自分で解約してください」と説明し、「オプション加入なしで購入できる店は少ない。他店はもっと多くの加入を求める」といらだった。
 8店のうち大阪の2店、東京の1店、名古屋の1店の計4店ではオプション加入を販売条件としながら、記者が尋ねるまで「加入が必須」との説明はなかった。

■営業実績で店に支援金

 販売店がオプション加入を迫るのには理由がある。
 KDDIの内部文書によると、販売店には、営業実績に応じて最大1カ月100万円ほどの支援金がKDDIから出る。スマートフォンなどの販売台数だけでなく、オプションへの加入率も点数化され、5段階の評価ランクに応じて支援金額が決まる仕組みだ。
 100点満点で平均は40〜50点。中でも、問題視されている四つのオプションの加入率はこれまで重視されており、最高点の合計は8点。スマートパスの場合は販売台数の95%以上で加入させた場合は4点と高配点だが、85%に達しなければ0点と厳しい。
 関西の販売店経営者によると、iPhoneの場合、他機種に比べてKDDIからの販売手数料が4分の1程度と利が薄い。相対的に支援金への依存が強まるなかで、「オプションに加入してもらうか否かで大違い。オプションには無料期間もあるので勧めやすく、簡単に点数が稼げるのはありがたい」と打ち明ける。
 この店では、支援金収入は店の収入の2割ほどを占め、家賃や人件費に充てている。支援金のランクが落ちれば、店の存続が危ぶまれるという。
 また、スマートパスはKDDIにとって、利用者の流出を食い止める有効なツールだ。利用者が他社に乗り換えようとすれば、これまで使い放題だったコンテンツが一切利用できなくなる。加入件数は9月に800万件を超え、今年度末には1千万件突破を目指している。
 KDDI広報部によると、「抱き合わせ販売だ」「解約方法が難しい」などと多くの苦情が寄せられたため、10月以降、これまで計4回にわたり全国の販売店に改善を指導。田中孝司社長も10月28日の記者会見で「(加入を)必須条件にするのは許されない」と語っていた。今月1日には、四つのオプションのうち、スマートパスを除く三つを評価の対象から外し、スマートパスの配点を2点に半減させた。
 NTTドコモやソフトバンクも、本体価格を通信料などで回収する2年契約などの条件を付けて「実質0円」で同機種のiPhoneを販売している。両社によると、有料オプションへの加入を条件にすることはなく、苦情が多発している状況ではないという。

     ◇

 〈KDDI広報部の話〉 販売店に対して、オプションサービスへの加入を促進してほしいとお願いしているのは事実だが、支援金につながる店の評価全体のなかで、オプション加入が占める割合はそれほど大きくなく、構造的な問題とは考えていない。これからも販売方法を改善するよう指導を続ける。

     ◇

 〈消費者法に詳しい岡田崇弁護士(大阪弁護士会)の話〉 携帯電話会社の販売競争は年々激化し、各社は他社への乗り換えを防ぐのに懸命だ。KDDIにとってスマートパスは客をつなぎ留める命綱だから、高い加入目標を販売店に課しているという背景がある。KDDI系列に限らず、販売店の経営は支援金に頼るところが大きく、押しつけ販売はやめろと言われても改めるに改められないだろう。ただ、販売店が、サービス加入を条件としながらそれを明記せずに「実質0円」という表示をした場合は、景品表示法(有利誤認)に抵触する恐れがある。あらかじめ購入者にきっちり説明するのが最低限のモラルだ。


二つ目:

「頭金」は5千円まで ドコモ、オプション押し売り対策
2013年12月15日05時37分

 【小林未来】端末の値引きをうたってオプションを「押し売り」されるといった苦情が絶えない携帯電話の販売について、NTTドコモは店頭での価格表示を明確化するよう、販売店に通知した。分割払いでは値引き前の端末価格をいくらに設定するかについても上限を決め、大幅な値引きを「演出」してその分オプションをつける店側の商法を抑制する。
 販売店に通知した資料によると、10月1日から実施している。今回上限を決めたのは、購入者に最初に支払ってもらう「頭金」について。端末代を分割して月々の通信料と一緒に払う場合、頭金を5千円までに抑えるよう通知した。スマートフォンやタブレットなど全端末が対象だ。
 背景には、頭金をあえて高額に設定し、有料アプリへの加入などを条件に値引き幅を大きく見せる手法が店頭で常態化していたことがある。例えば「クラウドサービスなど10個以上のオプションに同時加入すれば1万5千円の頭金がゼロになる」といったケースだ。オプションは月々使用料がかかるものが多く、「アプリを無理やりつけられた」「頭金を安くするからと、使いもしないサービスに加入させられた」などの苦情が相次いでいた。
 携帯電話の販売店は、ドコモショップも含めてドコモとは別の会社が経営しており、端末を仕入れて売っている。店にとっては、「頭金」分がそのまま、仕入れ値に上乗せするもうけになる。一方で、店には通信契約やオプション加入の実績に応じて報奨金も支払われる。このため、頭金を下げてももうかる仕組みになっており、こうした販売手法を助長していた。
 頭金を最初から抑えることについて、ドコモは店側に「価格を抑え、不透明さをなくすことで販売数が増え、一定の利益向上が見込める」と説明している。朝日新聞の取材には「販売店との契約についてはコメントできない」と話した。
 業界全体でもこうしたトラブルは続出している。KDDIとソフトバンクは「最終的な価格は販売店が決めること。納得してもらった上で販売するよう要請している」と説明した。


この事案については、以前にも書いたことがある。「少しはアタマを使おうよ」(2013-8-23)

現在使っているiPhone 5を購入したのは去年の今頃なのだが、「チャリティホワイト」なるオプションを勧められたのを憶えている。基本料金に10円をプラスして払えば、SoftBankも10円をそこへ足して、東北へ毎月20円の支援ができるというもの。「東北に限らず、日本の産業と経済に対しては自分なりにポリシーを持って消費活動をしている」というようなことを云って断った。

docomoもauもSoftBankも24回の無利息割賦販売をしていて、月々の利用料金からその金額と同程度の割引をすることにより「実質ゼロ円」で本体を販売しているらしい。キャリアにすれば、一台販売する度に凡そ7万円も負担することになる。当然、別のサービスで回収する必要がある。よって、販売店にオプションを推奨することになる。そうでありながら「オプションの無理強いをしないように」とは、年賀はがきの販売ノルマを課しておきながら金券ショップに売ることを禁じている、郵便事業会社と似ている。

抑、24回の割賦払いで利息なしというだけでも破格の条件である。「高機能の端末を購入するためには、相応の経済的負担が必要である」という当たり前の経済感覚を取り戻すべきである。
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