電子書籍について

  • 2015.02.10 Tuesday
  • 21:47
二つ下のエントリで軽く触れたことの続き。

AmazonがKindleについて【30日間全額返金キャンペーン】と、かなり強気な売り方をしている。Kindle Paperwhiteが10,280円でKindle Voyageが21,480円。「青空文庫のリーダーとして使えるかな」と考えてみたのだが、無理。

いや、勿論、青空文庫を読むことはできる。しかし、読むことができるというのと読むことを楽しむというのは別の話である。

いき岩波文庫.jpg
これは九鬼周造「『いき』の構造」(岩波文庫)の冒頭部をスキャンしたもの。上梓されたのは昭和5年、マッサンがまだ大阪に留まっていた時期。本をひっくり返すと「定価(本体560円+税)」とある。古書で365円(税込み+メール便送料257円)で購入した。新品は713円(税込み、送料無料)らしいので、本体価格が100円ほど上がったのだろう。

これは青空文庫にも所収されている。青空文庫リーダとしてneo文庫をiPhoneとiPadにインストールしてある。
いきiPad.jpg

いきiPhone 4.jpg

これはそのスクリーンショット。上がiPad(横にしたもの)で下がiPhone 4のもの。岩波文庫のと比べると、どちらも無味無臭で全然味がない。

小説は新潮文庫の活字で読みたいし、重厚な論文は岩波文庫の活字がいい。ちくまの活字も捨て難い。反対に角川文庫では、軽いエッセイを読んでもいいかなと思う程度。

青空文庫が悪いとは言わないし、言っていない。丁寧に電子化されているので、出版不況の中、アーカイブとして重要な役割を果たしてくれている。

話が逸れるのだが、小生は基本的に辞書は紙の辞書を使っている。iMacにはデフォルトで大辞林とウィズダム英和辞典が入っていて、ネットに繋がっていれば調べる方法は無限にある。だが、それは「確認」なのである。英語であれ日本語であれ、凡その意味を掴んでいるものの「確認」には便利である。けれども、そこには紙を繰る楽しみが存在しない。

今は殆どの高校生が紙の辞書ではなくEX-wordを使っているという。重い辞書を鞄に入れて持ち歩く大変さは理解できる。だが、同じ辞書を購入して学校に置いておくという方法もある。小生は居間と厠に新明解国語辞典とジーニアス英和辞典を一冊ずつ常備してある。

話を戻す。著作権の切れた出版物をデジタル化(アーカイブ化)しておくことは有用である。もっと技術が進めば、それを好みの出版社のフォントで読むことができるようになるかもしれない。

けれども現状では、これで「楽しむ」ことはできない。どれだけディスプレイの性能が向上しようとも関係ない。読書を楽しむのと資料を確認するのとでは、その本質において決定的な違いがあるのである。
コメント
確かにね、
紙の本がいいよね。
  • つなで
  • 2015/02/12 11:26 PM
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