非言語コミュニケーション

  • 2017.04.14 Friday
  • 15:04
こちらには何の悪気もなかったのである。このことを先に断る。

本日の昼前の、地方銀行のロビーでのできごと。機械が吐き出した整理券を手に、何をするでもなく待っていた。何かをしていればよかったのだと思う。iPhoneのゲームでもメールの作成でも。だが、腐ったような時間を惚け惚けと過ごすのも好きな小生。フロア担当の女性の行員が近づいてきた。近づいてきた瞬間にまずいと思ったのだが、遅かった。

「簡単に作れます♪」というクレジットカードの宣伝、ノルマもあるんだろうな。小生自身は作ることができないことを承知しているので、「いや、あの」「特に興味はないので」とお茶を濁した。しかし、濁ったお茶などノルマが課せられた社員にはスタートの合図に過ぎない。「ちゃんとした仕事に就いているわけでもないので」といっても無駄である「パートやアルバイト、非正規でも大丈夫です!」。

「年間手数料は無料です!」「関西の私鉄に乗るときに定期券としても使って頂けます!」と攻めてくる。「いや、まあ」と逃げる小生に「審査は簡単なものですから」と輪を掛けてくる。向こうがカードを作るためのハードルを下げれば下げるほど、本当のことを言い難くなる。銀行ロビーのセールスには、負けた経験があるのである「誰でも作れますので」。そのときは根負けして、申し込み用紙の所定の欄を埋めた。結果、予想通りの「不可」。

小生の実移動距離は突っ掛けで移動できる範囲であり、電車に乗るのは月に1,2回。それもチケットショップでの割安券で足りている。ICOCAは必要ない。カードでの買い物はデビットカード。レンタルDVD業界のようにデビットを受け付けないところもあるが、大抵のところでクレジットカードと同等に使える。

だが、「デビットカードで足りています」という説明は通じない。セールスはそこを突いてくる「こちらのカードですと、年会費は一切掛かりません!」。確かに一年につき千円を払っている(JALの500マイルが戻ってくるので、実質は500円)。

「簡単に作れます!」「バイトやパートでも大丈夫です!」

「簡単に作れます」とは審査に通るのは簡単ですと同意であり、余程の事がない限り審査には落ちないということ。指定暴力団の構成員でもない限り、とでも言いたそうである。ここに至るまでに整理券番号の呼び出しがあれば助かるのだが、今日はそれがなかった。そうして「誰にでも作れるんですかぁ」「はいっ!」、ここでベクトルを逆転させる台詞を言わなければならなくなる:

「実は以前、そちらのカードを申し込んで落ちたんです」



先方は絶句する。ハードルを下げた分だけ、気まずい思いをさせることになる。それでもこちらに非があるのではない。後ろ遠回しに断っていたのである。
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