物理Delay

  • 2015.07.08 Wednesday
  • 20:33
「どうしてTHE PREMIUM MALT'S6缶パックが1,200円未満なのだ?」と訝しみつつも、迷わずレジへ。缶は「ザ・プレミアム・モルツ・フェスト開催記念缶」と特別パッケージ。5月初旬に行われたキャンペーン向けの商品らしい、なるほどね。こういう商品を仕入れてくれるスーパーの担当者さまには、感謝するばかり。

さて。

小生が初めて買ったシンセは「最大16音ポリ8パート」で定価99,800円だった(モニタースピーカーを二つつけてもらって10万円でお釣りを貰った)ということは何回か書いたが、今ならその半額程度で同時発音数が64を超えるものを買える。

[KAWAI K1] という小生のファーストシンセは4つのオシレータ(発信器)を組み合わせて音を作るという、倍音加算の流れを汲むものだった。オシレータの総数は32なので、一音色に4つのオシレータを使うと最大同時発音数は8、2つのオシレータだと16だった。任意の二つのオシレータでリングモジュレーションをかけることもできたが、出音が予想しづらく、毛色の変わったノイズの作成がせいぜいだった。

「4つのオシレータで8音ポリ」というのは、YAMAHAのDX21、27、100などと同じである(マニアックな人のために [9] と[11] を付記しておく)。これらの機種の場合は、
DX21.jpg
※DX21のパネルより

このようにオシレータの組み合わせをアルゴリズムという形で選べたのだが、KAWAI K1の場合は上の図でいえば8番の並列アルゴリズムのみである。だがYAMAHAがサイン波のみを使っていたのに対して、K1には256の波が用意されていた(DX11(=V2)では波は8種類に増えた)。しかし、基本的な音作りのコンセプトが異なる以上、どちらがよい悪いとは言えない。PCMの技術が電子楽器では利用できない段階だったので、「好み」である。

それでもDX21を持ち出したのは、デュアルモードという機能に触れたかったからである。線が細いとされていた(?)FM音源の弱点を補う機能で、二つの音色を重ねることができたのである。特にストリングス系統の音色で、同じ音色を二つ用意してピッチを僅かに変えることにより、実質的に一つの音色に8つのオシレータを使えた。勿論、そのときの同時発音数は4になる。

ここでやっと、ウチのPRIVATE STUDIOの話に入ることができる。

2015-07-08 16.13.18.jpg

本日、K1をもう一つ導入した。それまで使っていたK1のMIDI THRU端子からMIDI情報を流すようにし、本体のピッチを2セントだけずらした。DX21のやりかたと同じ。DX21は発売(1985年)時に133,000円もしたが、今ならK1を2台揃えるには2万円でお釣がくる。それでいてここが重要なのだが、「現在でも使えるサウンド」。

特にプリセットで最初に出てくる [Voice Ahh] は女性のコーラスを8ビットでサンプリングしたものであり、サンプリングされたと思われるA4を離れるにつれ、人の声とは程遠いものとなる。しかし、その粗さによる味は、現行のシンセサイザーでは出せないものである。二十年来、これを微かにピアノに被せるという使い方をしている。

[Voice Ahh] に使われているオシレータは2つだけなので、16音使える。アタックの緩やかなサウンドなのでピアノのバックとしては十分である。更に言えば、ピアノとして使っているMP8IIから一台目のK1にMIDI信号が届くまでに、[MM-16] [A-880] [Q-80] と、三つもの機器を媒介している。当然、発音の遅れが生じるが、それくらいでちょうどいい目的の音色である。而も、更にそこから一台追加している。言わば、MIDI信号の遅れを利用したDelayである。MP8IIと二台のK1のサウンドは、同じミキサーに流れ込む。

後はオペレータ(演奏者)の技量次第。

1%

  • 2015.06.23 Tuesday
  • 18:07
1988年の前半、小生は大検(大学入学資格検定試験)に合格するための勉強に力を入れつつ、「合格したらシンセサイザーを買おう!」と楽器屋を巡っていた。

前年にはRolandからD-50(238,000円)が出ており、前々年にはYAMAHAからDX7II(258,000円)が出ていて、初代DX7の機能をそのまま継承したDX7Sという廉価版が出てはいたが、168,000円だった。

予算は10万円ギリギリだったので、

・YAMAHA V2
・Roland D-10
・KAWAI K1

の三機種が候補だった。途中で初代EOS(YS200/100)が出たが、「FM音源4OP, 8音ポリ」はV2と同じもので、エディット機能を簡略化したものだった。

結局はK1を購入したのだが、同時期に爆発的に売れていたのはKORGのM1だった。248,000円。
「PCM音源16音ポリ、波形容量は4M、エフェクターとシーケンサー付き」
現在の基準からするとショボいが、音を聴いてびっくりの代物だった。少なくともその時点で、生の楽器音をここまで再現できる機種はなかった。D-50やK1もPCM波形を載んではいたが、ワンショットだけであった。だが、M1は全ての楽器音を全ての音域で再現(当時の感覚では)していた。

その後、M1は値下げされ、コンセプトを維持したままより高性能なマシンにとって代わられた。現在のMOTIFやFantomも「多くのPCM波形を素材に持つ」という点では変わりはない。

そして時は経ち、KORGから [Legacy Collection] というシリーズでM1のソフトウェア音源が発売された。4,980円という価格だったが、ソフトウェア音源をインストールさせるためのPCがなかった。そういうところへ、iOSアプリという形で [iM1] なるものが発表、販売され始めた。3,600円だが、今月中ならば2,400円。M1が初期の価格の1%である。

iOSアプリの価格としては少々高いが、朝日新聞を二年間購読することで貰えた「iPad 2」でも走る。MDR-CD900STでモニタリングしたところ、まさにM1そのもの。

自宅スタジオにはMU2000(EXに拡張済み)があり、iPad 2にはGarageBandをインストールしている。楽器音の数はMU2000に分があるが、GarageBandのサウンドの方が使える。Piano SoundについてはMP8II、ドラム系統はMU2000に入れたYAMAHAのプラグイン(PLG150-DR)、ストリングスやブラスその他の楽器音についてもスタジオ内の他の楽器でまかなえる。KORG製品はNS5Rだけだが、これでM1の代用をしていた(DX7はプラグインのPLG150-PF*2、D-50はJV-2080で夫々代用)。

iM1は2,400円でiPadは安いものなら3万円台。大変有り難いが、機材に責任転嫁できなくなったという点で、クリエイターの端くれとしては怖い。

バーチャル

  • 2015.03.12 Thursday
  • 19:51
先ずは私信、つなでさんへ
・単語の暗記競争をするのならば、その単語の「ミニマルフレーズ」を答えにしてやってみるべし

---

小生が大学生の頃、YAMAHAからVL-1という物理モデル音源のシンセサイザーが発売された。楽器の形状を想定し、その楽器を鳴らすとすればこのような音が出るだろうという原理。単音ユニットだったが、数年後、ポリフォニックのものが発売された。

現在、RolandからV-PIANOというデジタルピアノが発売されている。ピアノを構成する部品は多々あるが、各々の部品のについて大きさ、材質、堅さ等々を自在に設定して、「そうならばこういう音になる」というものである。

ここまでできるのならばと、いつも思う「アナログレコードに援用できないのか?」。

ビニール盤に溝が彫られているという、極めて簡単な記録媒体である。そうして、現在は3Dコピーがある。表と裏の形状をそれぞれデータ化(数値化)してしまえばよい。そこに落とす針についても材質や形状、重さを変数として扱えば、「鳴るであろう音」を計算できる。アンプやスピーカーによる差異を指摘される向きがあるかも知れない。それは尤もであり、ならば、「溝の形状と針の材質、重さからターンテーブルからアンプに送られるであろう信号」を算出するのは難しくない。

現状は「レコードを実際に再生し、mp3やAACに変換したのちCD-Rに焼く」という機器しか市販されていない。

マニアック

  • 2015.02.11 Wednesday
  • 19:45
2015-02-11 19.27.09.jpg

床に直置きなので、演奏はできない。
MIDI信号を送ってモジュール扱い。

CASIOとKAWAIの二機。80年代のシンセサイザー事情を知っている人から見れば、垂涎モノの筈。

楽天の利用

  • 2014.12.26 Friday
  • 21:39
BARREAL RICH TASTEはノーマルのBARREALを凌駕するだけではなく、第3のビールでトップの味ではないかと思いつつ。値段は税込み95円(ノーマルのBARREALは同88円)。

そうして、Sonyから「Readerで使える300ポイントが今月で失効します」と連絡があったのだが、小生は電子書籍で読書を楽しむことはできないので、普段絶対に自分から見ることのない週刊誌を注文、写真週刊誌の「FLASH」。一世を風靡したWinkの片方のヌードがあったが、そのくらい。下らん記事ばかりで、どこをどう読めば(楽しめば)いいのかわからんかった。けれども、これにカネを払う人がいるという現実。

さて。

一つ前のエントリの続き。現在の高卒認定で要求されているのは:
スクリーンショット 2014-12-26 20.44.27.jpg
このようなものらしい。最大でも9科目、随分と敷き居が低くなったものだ。

以下は小生の貰った合格証明書と、合格証書の裏面:
合格成績証明書.jpg

0001.jpg

「保健」「家庭一般」「簿記会計」は今では要求されないらしい。外国語も英語のほかに幾つか選べたように記憶している。試験はマークシートではなく筆記のみ。さらに、実施されるのは八月の初頭の一回だけで、台風で会場に向かえなくても追試験は存在しない。今の高卒認定は年二回も実施される。高校を卒業するよりもこちらの方が明らかに楽なはずなのだが、何故か選択する人は少ない。

前置きが長くなった。前置きだけで終わってしまいそうだ。

実は、小生は音楽家である。2DKの「2」はどちらも和室六畳それも団地サイズなのだが、片方は音楽スタジオに改造してある(もう片方は寝室)。が、一昨日に新入りが顔を見せ、全体のオーディオラインとMIDIラインの再構築中。どれがどのラインやらMIDIラインやら、一つ一つ出音を確認しつつの作業。……、音が出ない場面ばかり。

・MP8II
・SY99
・K5000S (x2)
・K5
・JV-2080
・NS6R
・TQ5
・XD-5
・MU2000EX(DX7ボード x2、ドラムボード x1)

これらを常時発音できるように四苦八苦して、気がついたら午前6時前だった。ただ、そのためにはMIDIケーブルが2本足りない。3mと1m。楽天の期間限定ポイントを利用させてもらう。

本年、楽天には現金を一円も落としていないのだが、利用は下表の通り:
スクリーンショット 2014-12-26 22.25.32.jpg

KAWAIst

  • 2014.11.08 Saturday
  • 18:53
2014-11-07 20.56.04.jpg

上からK5、K5000S(PowerSounds)、下の段左からMM-16、Q-80、Q-80。全部KAWAIのもの。
K5を置いてある場所にはCASIOのVZ-1を置いてあったのだけれども、退いてもらった。
最大16音ポリ、エフェクターなし。鍵盤はリリースベロシティ付き。1987年発売。
K5000Sは1996年、MM-16は1990年頃、Q-80は1988年。

よって、ここにあるのは一番新しいものでも18年前の製品であり、一番古い(ウチにきたのは一番最近)K5に至っては27年前のモデル。音源はK5000シリーズのルーツとなる方式であり、音を聴くと「なるほどな」と思わせてくれる。

小生にとっては宝物群なのだが、資産価値はゼロ。楽器の形をしているものの、区分はコンピュータ。Windows98のマシンよりも古いPCばかりのようなもの。MSXも混じっているかもしれないくらい。

1987の電子楽器事情

  • 2014.11.02 Sunday
  • 02:27
RolandからはD-50が発売された:238,000円(この頃は消費税がなかった)
その前年にはYAMAHAからDX7II(D/FD)が出ていた:258,000/298,000円
当時はCASIOもシンセサイザーを出していた。CZ-1:198,000円

そうして倒産寸前だったKORGから翌年、起死回生のM1が発売された:248,000円
そしてCASIOからもVZ-1が発売された:137,000円

ここで陰に隠れてしまっているのが、「KAWAI K5」である。河合楽器のサイトより:
KAWAIのシンセ販売当時の価格.jpg

既にシンセサイザーからは撤退しているKAWAIであるが、1987/4に発売されたこの機種の価格は218,000円。それまでもその後も、この値段を超えるシンセはKAWAIからは出ていない。

「サイン波を合成する」というフーリエ理論は、KAWAIがずっと追い求めてきた方式。音作りの可能性はYAMAHAのDXシリーズに劣らないのだが、如何せん、倍音に関する物理的な知識と音楽のハーモニクスの知識の両方を高度な水準で必要とした。

ヤフオクにも滅多に出てこないので、アラートを設定していても通知がくることは稀。そんなところにアラートが届いた。こちらの予算は「販売価格の一割まで」。

それよりずっと低い価格で落札できた。送料がかかることを考えればぎりぎりか。
ただ、キーボードスタンドは満杯であるので、何かを退かせるか新たに置き場所をこしらえるか。

商売道具

  • 2013.12.17 Tuesday
  • 18:23
注文していたモノが届いたのだが、業務用故、何とも素っ気ないパッケージ:

2013-12-16 23.44.36.jpg
ボールペンは大きさ比較用


2013-12-17 16.23.31.jpg
商品の型番


2013-12-17 16.23.47.jpg
無料保証はありません


MDR-CD900ST仕様.jpg
同梱されていたのは、この紙一枚だけ

後ろ姿

  • 2013.06.24 Monday
  • 20:53
2013-06-24 20.08.24.jpg

2013-06-24 20.20.50.jpg

自宅スタジオでキーボードを弾いているところを、友人が後ろから撮ってくれました。




嘘です。

自分で撮影しております。正面を向いて前髪(?)を下ろした状態。

仮定の話

  • 2013.02.27 Wednesday
  • 16:57
傍らに三歳のいや、二歳のイチローがいると仮定する。
小生は四十路を超えているのだが、二歳のイチローよりもはボールの扱いはうまくできるだろうし、速くも走れる。走れると思う。

翌年は三歳のイチローと比べることになるが、この辺りから俊敏力で負けるようになるかもしれない。
更に七年後は十歳のイチローに対して、こちらは五十歳前後。恐らく、全ての面で負けてしまう。人間とて動物の一種である以上、肉体面の衰えは如何ともし難い。

然し乍ら、スポーツではないフィールドでは結果が異なってくる。

「ピアノ」と「数学」で考えてみる。
三歳児よりもうまくピアノを弾くのは容易であるし、数字を使った計算も三歳児に劣る筈がない。
イチロー選手で考えた方法を当てはめる。夫々、将来は音大に入学できるくらいになる子どもと大学入試の数学の問題を難なく解くことができるようになる子どもであると仮定する。

三歳児がピアノの練習するのと同じくらいの練習を七年間続けると、少なくとも十歳の子どもと同等の力量を示せる筈である。数学となるともっと楽な筈で、標準的な読み書き能力を持つ大人であれば小学四年生の算数能力など数ヶ月で取り戻せる。

ピアノも数学もそこから八年である。
即ち、「十歳の子どもと同等になるまでの時間」プラス八年でピアノであれば芸大入学レベル、数学であれば東大や京大入学レベルに達する筈である。一日あたりの練習時間がどのくらいになるのかは人によって異なるが、一時間から二時間で足りると思われる。どれだけ苦手でも三時間を毎日、上記赤フォントの期間続ければ足りるのではなかろうか?

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

******

******

******

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM